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宇宙ステーションSTS-114
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最終更新日:2005年11月21日
2005年10月1日、ZEPP TOKYO(東京)にて野口聡一宇宙飛行士帰国報告会(一般帰国報告会)が開催されました。野口宇宙飛行士がSTS-114ミッション終了後に帰国して初めて一般の方向けに開催したこの報告会には約1,200人の方々が詰めかけました。
大橋マキさんの司会で始まり、JAXAの立川理事長の挨拶後に野口宇宙飛行士が大きな拍手の中登場しました。
野口宇宙飛行士はSTS-114ミッションを「打上げから着陸で車輪が止まるその瞬間まで、驚きと感動と楽しみに満ちたミッションでした。」と振り返りました。そして、ミッションの様子を短くまとめた映像や写真を用いて、野口宇宙飛行士の解説で打上げから着陸までのミッションの様子が報告されました。今回のミッションは日本の上空を通過する機会が多かったことから、富士山や佐渡ヶ島、茅ヶ崎など日本各地の写真が多数紹介されるたびに、会場が"オー!"と沸きました。
トークショーでは、ミッション中に野口宇宙飛行士が船外活動で宇宙に初めて出たときに感じたことや裏話などが披露されました。途中、武道家で古武術研究家の甲野善紀氏が紹介され3人のトークショーが始まりました。野口宇宙飛行士はミッション前に船外活動での効率の良い体の使い方を求めて甲野氏を訪れていた経緯がありました。甲野氏には、新しい視点、柔軟な考え方を教えていただいたとのことで、座っている野口宇宙飛行士を甲野氏が軽々と持ち上げると会場からは驚きの声が上がりました。次に宇宙食ラーメン「スペース・ラム」をJAXAと共同開発した日清食品株式会社の中川氏と松尾氏が紹介され、口に入れて初めてほぐれる麺を開発したり、宇宙用に濃い目の味付けにしたことなど、苦労話や開発秘話が披露されました。
続いて、野口宇宙飛行士が宇宙飛行士になるまでの道のりが紹介され、ボーイスカウトで自然の中で科学への興味を抱いたことや、宇宙飛行士に選抜されるまでの経緯を話しました。小さい頃からの夢を追い続けてついに宇宙へ飛んだ野口宇宙飛行士は、ミッションでISSに持ち込んだ実物のペンシルロケットを取り出すと、50年前に宇宙への第一歩として開発され、時を経てついに宇宙に到達したペンシルロケットは"夢の実現のシンボル"だとして、「自分がやりたいことをまっすぐ見つめて、長い時間かけて実現することはとてもすばらしいことだと思います。それから明日の日本を作るのは今の子供たちなので、みなさんが日本はこういう風になればいいな、世界がこうなってくれればいいなと自分の力で考えられるようにがんばって下さい。」と結びました。
質疑応答の時間には、会場の中学生などから「訓練で良かったものは?」、「スペースシャトルとISSと居心地のいい方は?」などの質問が寄せられたほか、歌手の槇原敬之さんやm-floからもメッセージが寄せられました。