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外部燃料タンクの充填テスト(2回目)

最終更新日:2005年5月25日

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打上げ管制センターの様子
(写真提供:NASA)
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ディスカバリー号に新たに取り付けられるET-121とSRBの結合
(写真提供:NASA)

4月14日に行われた外部燃料タンク(External Tank: ET-120)の充填テストで、液体水素の圧力リリーフバルブ*1と、液体水素枯渇センサ*2に問題が発見されました。これらの問題を検討するデータを得るために、5月20日に2回目となる充填テストが行われました。

打上げ時の地上運用チームも加わり、ET-120に液体水素と液体酸素が注入された際に、ET-120やオービタ、固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster: SRB)および地上のシステムがどのように作動するかを確認しました。充填開始から打上げまでの時間を想定して作業が行われ、打上げ想定時間の31秒前に充填テストは終了され推進剤は全て抜かれました。

充填テストの結果、液体水素枯渇センサに問題は見られませんでした。4月の充填テストを受け、配線の交換などを行った結果と考えられています。圧力リリーフバルブは4月の充填テストと同じく、通常よりも多く動作をしました。また、圧力リリーフバルブからの漏れなども確認されませんでした。今後交換される予定のデイフューザ*3と呼ばれるシステムに問題があるのではないかと考えられています。

今後、スペースシャトル「ディスカバリー号」はスペースシャトル組立棟(VAB)に戻され、ET-120、SRBがSTS-121ミッションで使用される予定だったET-121、SRBに交換されます。

*1 圧力リリーフバルブ:水素の圧力を逃がし、水素を適正な温度に保つ役割をしています。
*2 液体水素枯渇センサ:スペースシャトルのメインエンジンを停止させるために、水素タンクの液体水素の枯渇を判断します。
*3 デイフューザ:打上げ前にタンク内を加圧するガスを分散させ温度を均一に保つためのスクリーン(金網)のような拡散装置。

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