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野口宇宙飛行士について 任務や訓練レポート、記者会見を紹介します
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宇宙鶴

最終更新日:2006年4月19日

宇宙から地球へ平和の祈りを

1枚の紙を折ることで、多種多様なかたちの世界を造り上げる・・・折り紙は日本が世界に誇るべき伝統文化です。日本では、特別な技をもたない、ごく一般の人々によって広く世代を越えて折り方が伝えられ、親しまれています。とりわけ「折り鶴」は、子供から大人までほとんどの日本人が折ることができます。

人々は昔から「折り鶴」に特別な願いや祈りを込めてきました。戦争や事故で亡くなった犠牲者の慰霊として、そして平和への願いを込めて大勢の人たちで折った鶴を集めた、千羽鶴を捧げる習慣が今も生きています。
「折り鶴」は平和や人々の幸福を願う日本人のこころのシンボルとなっています。

宇宙から見た地球に国境はありません。戦争やテロ、さまざまな事故や災害に満ちた地上の遥か上空の宇宙で、一人の日本人である野口宇宙飛行士によって平和への願いを込めた「折り鶴」が折られ、そして「折り鶴」に象徴される日本人のこころを野口飛行士の言葉で同乗する他のクルーに語られます。

地上では決して飛ぶことのない「折り鶴」が、全人類の平和への願いを一身に負って宙に浮かぶ。

鶴を折る行為と、浮かぶ一羽の「折り鶴」の姿により、人々に命の大切さ、平和の貴さを伝えたいと思います。

提案者

写真:クリックすると拡大します 写真:クリックすると拡大します 写真:クリックすると拡大します
渡辺好明(東京藝術大学美術学部) 宮永美知代(東京藝術大学美術学部) 本郷寛(東京藝術大学美術学部)

宇宙での折り紙

STS-114ミッションで野口宇宙飛行士は、折り紙を軌道上に持っていきました。この折り紙は、両面色付のもので普通に市販されているものです。 ISSで野口宇宙飛行士は、仕事以外の空き時間を使って折り紙を愉しみました。 壁に紙を当てて、鶴を折りそれを空中に浮かばせてみたり、ふうっと空気をはいて鶴が流れるか試したりしました。

また、宇宙鶴だけでなく、今回のミッションで重要な仕事とされるジャイロの交換にちなんで、ジャイロの形を折り紙で表現しました。

写真 写真
折り紙を手に持つ野口宇宙飛行士 ジャイロで遊ぶ野口宇宙飛行士
写真:宇宙鶴。クリックすると拡大します。
宇宙で作った宇宙鶴

野口宇宙飛行士からのメッセージ

子供たちにみてもらいたいなと思いながら、遊び心で折り鶴をつくってみました。平面の紙が立体に形をかえていく面白さや、日本の子供たちにとって非常に身近な遊びを通じて自分たちの日常生活の遊びが宇宙に広がっていくことを感じてもらいたいと思いました。

平和を具現する場所:国際宇宙ステーション

写真:クリックすると拡大します
STS-114クルー

世界15カ国が参加する国際宇宙ステーション計画、ここは、世界一平和な場所かもしれません。

各国が協力し合い、文化の異なる宇宙飛行士が力を合わせて、国際宇宙ステーション計画の成功のために働いているのです。

宇宙から地球を見た宇宙飛行士、宇宙から見える地球の写真を見た地上の私たち、みんな地球の平和への願いは同じです。

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