STS-114 NASAステータスレポート #23
米国中部夏時間2005年8月6日午後1時30分 ディスカバリー号は6日早朝、国際宇宙ステーション(ISS)から出発して、2機の宇宙機のクルー全員による9日間の共同作業を終え、本日は単独飛行を行っています。 パイロットのジェームス・ケリーが、ディスカバリー号とISSとの間の結合機構を解除すると、ディスカバリー号はISSからゆっくりと後退を始めました。ふたつの宇宙機は米国中部夏時間8月6日午前2時24分(日本時間8月6日午後4時24分)に、チリの西側の太平洋の上空でドッキングを解除しました。 ディスカバリー号は、ISSとおよそ400フィート(約122メートル)の距離を保ちながら飛行し、ケリーの操縦によりISSの周囲をゆっくりと周回飛行させ始めました。ふたつの宇宙機のカメラは、お互いにビデオと写真を撮影しました。 ISSの周囲を飛行した後、ケリーはISSからディスカバリー号を離脱させ、地球への帰還の旅を始めるために2回の離脱用のエンジン噴射のうちの1回目を実施しました。コマンダーのアイリーン・コリンズ、ケリー、ミッション・スペシャリストのアンドリュー・トーマス、ウェンディー・ローレンス、スティーブン・ロビンソン、チャールズ・カマーダ、および野口宇宙飛行士 (JAXA)のクルー全員は、同8月6日午前11時39分(同8月7日午前1時 39分)の就寝前に、予定されていた休息を楽しみました。 クルーは、同8月6日午後7時39分(日本時間8月7日午前9時39分)に目を覚まし、11日間にわたり使用してきた多くの荷物の収納作業と、ディスカバリー号の飛行制御システム、飛行制御用の動翼の動作確認を行う予定です。 9日間の共同作業の中で、クルーは、ISSに12,000ポンド(約5,443kg)以上の機材と物資を運び込みました。ISSからは、およそ7,000ポンド(約3,175kg)の機材を地上へ持ち帰ります。野口宇宙飛行士とロビンソンは、重さ600ポンド(約272kg)あるコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)1基を交換し、ISSの姿勢を制御する4つ全てのCMGを機能するようにしました。また、2人は、新しい船外保管プラットホーム2(External Stowage Platform: ESP-2)をISSの外部に設置し、いろいろな材料サンプルを厳しい宇宙環境に曝す実験装置の取り付けも行いました。ディスカバリー号は8日と19時間54分の間、ISSにドッキングしていました。 新たな物資が供給され、不用品がなくなったISSでは、コマンダーのセルゲイ・クリカレフと、NASAサイエンス・オフィサーのジョン・フィリップスが、ドッキングを解除した後に軽い作業を行いました。 次回のSTS-114ミッションステータスレポートは8月6日遅く、または新規イベントがあれば発行する予定です。 出典:http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-23.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2005年8月7日
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