STS-114 NASAステータスレポート #21
米国中部夏時間2005年8月5日午後7時00分 8月5日にディスカバリー号のクルーと国際宇宙ステーション(ISS)の滞在クルーは、ISSの「ユニティ」(結合モジュール1)から「ラファエロ」(多目的補給モジュール2)の結合解除を行い、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)への収納を行いました 。 ディスカバリー号のコマンダーのアイリーン・コリンズ、パイロットのジェームス・ケリー、ミッション・スペシャリストの野口聡一(JAXA)、スティーブン・ロビンソン、アンドリュー・トーマス、ウェンディー・ローレンス、チャールズ・カマーダは、8月6日朝のオービタの切り離しの準備も行いました。ISSコマンダーのセルゲイ・クリカレフと、NASAのサイエンスオフィサーのジョン・フィリップスは、その支援をしました。 ラファエロには、地上へ持ち帰る機材と、実験成果、さらには2003年5月にISSを後にした第6次長期滞在クルー以降の各滞在クルーの私物まで含む、5,000ポンド(約2,268 kg)以上の物品が積み込まれました。地球に回収する物品は、2002年12月の前回のスペースシャトルの訪問以来、ISSに溜まり続けていました。 ローレンスとケリーはカナダアーム2(ISSのロボットアーム)を使って、ラファエロを取り外し、ディスカバリー号に戻しました。スペースシャトルへの取り付けは、米国中部夏時間午前9時3分(日本時間午後11時3分)に完了しました。ラファエロは、イタリアがスペースシャトルへの搭載用に製造した3基の与圧式貨物運搬モジュールのうちの1基で、3,768ポンド(約1,709 kg)の機材と補給品をISSに運びました。 ラファエロがディスカバリー号の貨物室に固定された後、カマーダとトーマスは、スペースシャトルのロボットアームを使い、センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)をカナダアーム2に手渡しました。そして、ローレンスとケリーがOBSSを貨物室の右舷の側壁に固定しました。 この作業の終了後、ローレンスは地上に、カナダ製のOBSSとロボットアームの性能に対する感謝を無線で述べました。ふたりはヘンデルのメサイヤから「ハレルヤ・コーラス」も一緒に流し、感謝の言葉を強調しました。 ディスカバリー号のISSからのドッキング解除は、同8月6日午前2時24分(同8月6日午後4時24分)に予定されています。フロリダ州のケネディ宇宙センターへの着陸は同8月8日午前3時46分(同8月8日午後5時46分)に予定されています。 次回の STS-114ミッションステータスレポートは8月6日朝、または新規イベントがあれば発行する予定です。 出典:http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-21.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2005年8月6日
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