STS-114 NASAステータスレポート #12
米国中部夏時間2005年7月31日午後11時15分 船外活動のベテランとなった野口聡一宇宙飛行士とスティーブン・ロビンソンは、計画されている3回の船外活動の第2回目を行うため、米国中部夏時間8月1日午前3時14分(日本時間8月1日午後5時14分)に国際宇宙ステーション(ISS)の外に出る予定です。今回の6時間30分におよぶ船外活動の目的はひとつだけで、ISSの故障したコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)1基を交換することです。 ふたりはスペースシャトル「ディスカバリー号」のエアロックから船外に出た後、1時間ほどかけて準備と作業用の位置合わせをZ1トラスで行う予定です。ミッションコントロールは同8月1日午前4時9分(同8月1日午後6時9分)頃に故障したCMG1の電力を停止させ、その約15分後に取り外し作業を開始する許可を船外活動クルーに与える予定です。ミッション・スペシャリストのアンドリュー・トーマスはISS内から作業を指示し、ミッションコントロールからの情報を船外活動クルーに伝える予定です。 野口宇宙飛行士は、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の先端に乗って、故障したCMGをディスカバリー号の貨物室に運ぶ予定です。新しいCMGが取り外され、故障したCMGをロビンソンの助けを借りながら運搬台に設置できるようになるまでは、故障したCMGは仮置きされる予定です。野口宇宙飛行士は新しいCMGをカナダアーム2の先端に乗った状態でZ1トラスへ運びます。ディスカバリー号のパイロットであるジェームス・ケリーとミッション・スペシャリストのウェンディー・ローレンスが、この船外活動中にカナダアーム2を操作します。 新しいCMGの取り付けが終わると、同8月1日午前8時14分(同8月1日午後10時14分)頃に、ISSのフライトコントローラは新しいCMGの電源を入れて検査を行い、同8月1日午前8時39分(同8月1日午後10時39分)に起動する予定です。CMG1が交換されると、4基全てのCMGがISSの姿勢制御に利用できるようになります。CMG2は、第1回目の船外活動で電力を復旧させて以来順調に稼働しています。 ISS内では、ISS滞在クルーであるセルゲイ・クリカレフとジョン・フィリップス、そしてディスカバリー号のコマンダーのアイリーン・コリンズと、ミッション・スペシャリストのチャールズ・カマーダが、2機の宇宙機の間で機材や補給品の移送を続ける予定です。コリンズは、ディスカバリー号の電力生成システムから発生する副産物の水を、ディスカバリー号からISSへ移送する作業を主に行う予定です。 ディスカバリー号のクルーは、同7月31日午後10時09分(同8月1日午後0時09分)に、ロビンソンのためにかけられたダイアー・ストレイツ(Dire Straits)の「Walk of Life」という曲で起床しました。またISS滞在クルーは、同7月31日午後10時39分(同8月1日午後1時39分)にISSの目覚ましで起床しました。 ディスカバリー号とISS滞在クルーは同8月1日午後2時09分(同8月2日午前4時09分)に就寝する予定です。 次回のSTS-114ミッションステータスレポートは8月1日午後、または新規イベントがあれば発行する予定です。 出典:http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-12.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2005年8月2日
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