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STS-114 NASAステータスレポート #11
米国中部夏時間2005年7月31日午後3時00分 今日は、スペースシャトル「ディスカバリー号」から国際宇宙ステーション（ISS）への機器や補給品の移送と、8月1日に予定されているミッション・スペシャリストの野口聡一とスティーブン・ロビンソンが行う船外活動の準備に焦点が当てられました。 野口宇宙飛行士（JAXA）とロビンソンは、ディスカバリー号の船内に残っているコマンダーのアイリーン・コリンズ、パイロットのジェームス・ケリー、アンドリュー・トーマス、ウェンディー・ローレンス、およびチャールズ・カマーダと共に、ISS滞在クルーのセルゲイ・クリカレフとNASAサイエンスオフィサーのジョン・フィリップスの支援を受けながら物資をスペースシャトルからISSへ移しました。 8月1日の船外活動時に、ISSの外部に設置される予定の重量600ポンド（約272kg）のコントロール・モーメント・ジャイロ（Control Moment Gyroscope：CMG）を含む、およそ5.4トンのハードウェアと機器が、ディスカバリー号からISSに移送される予定です。 交換されたCMGを含む 約3.2トンの機材がディスカバリー号により地球へ回収される予定です。 野口宇宙飛行士、ロビンソン、およびトーマスは、いくつかの工具を準備し、8月1日の船外活動の用意を整えました。この工具は、ISSの外側に新しいCMGを取り付けるのに使用されます。 トーマスは船外活動中、ディスカバリー号の船内から作業をモニタしながら、ふたりに指示を出します。CMGの取り外しと設置作業の間、ISS内ではケリーとローレンスが「カナダアーム2」（カナダのロボットアーム）を使用して、ISSとディスカバリー号の間で野口宇宙飛行士を移動させます。 その準備として、ケリーとローレンスはカナダアーム2を「デスティニー」（米国実験棟）の所定の位置まで「歩行させて」移動させました。 また、9人全員のクルーは、1日の作業の終わりに船外活動の内容確認に参加しました。 コリンズ、ケリー、およびカマーダは、米国中部夏時間7月31日午前5時40分頃（日本時間7月31日午後7時40分頃）のABCニュース、フォックスニュースNBCのインタビューに答えました。また、同7月31日午前7時25分頃（同7月31日午後9時25分頃）に、コリンズ、野口宇宙飛行士、ロビンソン、およびフィリップスがCBSニュース、CNN、およびディスカバリーチャンネルのインタビューに答えました。 技術者とミッションマネージャは、ディスカバリー号の熱防護システムに関する情報の分析を続けました。 耐熱タイルに関しては問題ないことが確認され、翼前縁とノーズ・コーンの強化炭素複合材（Reinforced carbon-carbon: RCC）の解析結果は、今日の遅くにも判断が行われることが予想されています。 ミッションマネージャは、タイルの隙間を埋める詰め物（gap fillers）2箇所の検討を続けいます。 繊維をコーティングしたこれらの詰め物は、高温のガスが耐熱タイルのすき間へ侵入するのを防ぐために使用されています。2個の詰め物が表面から突き出ており、クルーによってなんらかの作業が必要かどうかが現在検討されています。 次回のSTS-114ミッションステータスレポートは8月1日午前、または新規イベントがあれば発行する予定です。 出典：http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-11.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日：2005年8月1日
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