このページの先頭です ヘッダーなどをとばして、このページの本文へ
最新情報 最新情報やプレスリリースをご覧いただけます
ここからサブメニュー ここから本文

STS-114 NASAステータスレポート #08

<< #07 | #09 >>
homeback

米国中部夏時間2005年7月29日午後11時45分
日本時間2005年7月30日午後1時45分
ステータスレポート: STS-114-08

野口聡一宇宙飛行士とスティーブン・ロビンソンは、彼らにとって初めての、そして今ミッション1回目の船外活動を行うため、30日早朝にISSの外に出ます。米国中部夏時間7月30日午前3時44分(日本時間7月30日午後5時44分)から始まる6時間30分にわたる船外活動では、ディスカバリー号のエアロックから外に出ます。

スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーは、米国中部夏時間7月29日午後10時43分(日本時間30日午後0時43分)に、野口宇宙飛行士の子供を含む子供達が歌った日本の歌「さんぽ(映画「となりのトトロ」 オープニング曲)」で起床しました。ISSクルーは米国中部夏時間7月29日午後11時09分(同7月30日午後13時09分)にISSの目覚ましで起床しました。

純酸素の呼吸(プリブリーズ)やエクササイズの手順を含む野口宇宙飛行士とロビンソンの船外活動に向けた準備は、船内(Intravehicular: IV)クルーのアンドリュー・トーマスの支援を受けながら、米国中部夏時間7月30日午前0時39分(同7月30日午後2時39分)に開始される予定です。この手順を実行することにより、 内部が低気圧の宇宙服の着用中に減圧症(ベンズ)による痛みが起こらないようにするために、船外活動クルーの血中から窒素を追い出します。

それとほぼ同時刻に、ISSコマンダーのセルゲイ・クリカレフとNASAサイエンスオフィサーのジョン・フィリップスは、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を船外活動を支援するための位置に移動させます。米国中部夏時間7月30日午前0時55分(同午後2時55分)には、カナダアーム2の運用位置をモービル・ベース・システム(MBS)から「デスティニー」(米国実験棟)に 「歩行して」 移動させる予定です。カナダアーム2は船外保管プラットフォーム2(External Stowage Platform: ESP-2)とESP-2の取り付け機構(ESP Attachment Device: ESPAD)をISSに取り付ける作業を支援するため、スペースシャトルパイロットのジェームス・ケリーとミッション・スペシャリストのウェンディー・ローレンスによって船外活動中に操作されます。

船外活動が始まり、船外活動クルーが約1時間にわたる工具の準備を終えた後の最初の仕事は、熱防護システムの修理技術の試験になります。ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室) 内に設置された台の上に取り付けられている損傷した耐熱材の試料を使って、野口宇宙飛行士とロビンソンは共に作業を行います。ふたりは軽微なタイルの損傷を補修する装置(Emmittance Wash Applicator: EWA)を使ったタイル試料の修理と、NOAX(Non-Oxiden Adhesive Experimental: ノーアックス)を使ったRCC試料の修理試験を行います。

この試験が完了した後は、ISSの組み立て作業に移ります。ESPADと関連する電力ケーブルをISSの「クエスト」(エアロック)に取り付け、3回目の船外活動でESP-2を取り付けられるようにします。

次に、野口宇宙飛行士はISSのトラスに設置されているGPSアンテナの交換を行う予定です。それと同時に、ロビンソンは2回目の船外活動で行うコントロール・モーメント・ジャイロ(Control Moment Gyroscopes: CMG)-1の交換作業と、CMG-2を復旧させるための電力配線の切り替え作業に必要な道具を取りに行きます。最後の作業は3回目の船外活動で行うESP-2の取り付けのための電力ケーブルの敷設をふたりで行います。

船外活動が始まり、ISSのエアロックのハッチが非常時用のドアとして開かれると、ディスカバリー号とISSの間のハッチは再び開かれ、双方のクルーは協力して船外活動の支援や、荷物の移送を行うことができるようになります。コマンダーのアイリーン・コリンズ、ミッション・スペシャリストのチャールズ・カマーダ、フィリップスとローレンスはディスカバリー号と「ラファエロ」(多目的補給モジュール2)からISSへの水や他の機材の移送を続けます。船外活動が終わる前に、ハッチは再度閉められ、船外活動クルーがスペースシャトルのエアロックに入れるようにします。船外活動クルーがエアロックの中に入ると、エアロックは加圧され、ハッチはまた開かれます。

米国中部夏時間7月30日午前8時9分(同午後10時9分)にケリーとカマーダは、スペースシャトルのロボットアームとセンサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使ったディスカバリー号の翼前縁部のRCCの追加検査を行う予定になっています。左翼の7つの関心を引くエリアに場所を絞ってセンサで調べます。

ディスカバリー号とISSのクルーは米国中部夏時間7月30日午後2時39分(同7月31日午前4時39分)に就寝する予定です。

次回のSTS-114ミッションステータスレポートは7月30日午後、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-08.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年7月31日

<< #07 | #09 >>
homeback
▲このページの先頭へ
このページの本文はここまでこのページの先頭に戻る