STS-114 NASAステータスレポート #28
米国中部夏時間2005年8月9日午前8時30分 スペースシャトル「ディスカバリー号」は米国中部夏時間8月9日午前7時11分(日本時間8月9日午後9時11分)に、夜明け前のカリフォルニア州エドワーズ空軍基地に滑空して着陸し、約580万マイル(約933万km)の旅を終えました。 エドワーズ空軍基地での夜間着陸はこれが6回目であり、このカリフォルニア州の砂漠でスペースシャトルがミッションを終了するのは50回目になります。 コマンダーのアイリーン・コリンズとパイロットのジェームス・ケリーはミッション・スペシャリストのスティーブン・ロビンソンからの支援を受けながら、軌道制御システム(Orbital Maneuvering System: OMS)の噴射によりディスカバリー号を減速・降下させ、地球への帰還を始めました。ディスカバリー号の軌跡は、同8月9日午前6時6分(同8月9日午後8時6分)、2分42秒間の軌道離脱噴射後、インド洋西部、オーストラリアを回り込み、太平洋の北東部、カリフォルニア州海岸部ロサンジェルスの北部を通り、エドワーズ空軍基地に至るものでした。 フロリダ州の主着陸地周辺に停滞する雷雨のため、本日2回あったこの射場への着陸の機会は、両方とも見送られました。 コリンズ、ケリー、ロビンソン、ミッション・スペシャリストの野口聡一(JAXA)、アンドリュー・トーマス、ウェンディー・ローレンス、そしてチャールズ・カマーダによって行われたディスカバリー号のSTS-114フライトは、宇宙でのオービタの状態に関して、前例のない情報をもたらしました。国際宇宙ステーション(ISS)で野口宇宙飛行士とロビンソンは3回の船外活動を成功させました。また、ディスカバリー号は大量の機材と補給品をISSへ運び、またISSから持ち帰りました。 ISSからはコマンダーのセルゲイ・クリカレフとNASAサイエンスオフィサーのジョン・フィリップスがディスカバリー号クルーとヒューストンのフライトコントロールチームに祝福を送りました。 ディスカバリー号のクルーは同8月10日午後3時(同8月11日午前5時)にヒューストンのエリントン空港で行われる帰還を祝うセレモニーに出席します。 出典:http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-28.html *併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。 最終更新日:2005年8月10日
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