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STS-114 NASAステータスレポート #17

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米国中部夏時間2005年8月3日午後7時00分
日本時間2005年8月4日午前9時00分
ステータスレポート: STS-114-17

何日もの厳しい作業計画が続いていたにもかかわらず、スティーブン・ロビンソンは3日の朝、ディスカバリー号の底面の熱防護タイルからはみ出していた2個の詰め物(gap fillers)をまるで簡単な作業のように、そっと引き抜きました。

ロビンソンは、喜んでいるフライトコントローラに「この大きな患者は回復しているようだ。」と伝えました。

仲間の野口聡一宇宙飛行士(JAXA)は、この作業の準備や、国際宇宙ステーション(ISS)のトラスの端から船外活動を見守り、ロビンソンとディスカバリー号にいるアンドリュー・トーマスとの間で通信を中継し、ロビンソンを支援しました。トーマスは6時間01分に及んだ船外活動の間、モニタと指示を行うことでロビンソンと野口宇宙飛行士を支援していました。ディスカバリー号のパイロットのジェームス・ケリーとミッション・スペシャリストのウェンディー・ローレンスは、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作して、ロビンソンを作業に必要な場所に移動させました。3回目の船外活動は、米国中部夏時間8月4日午前3時48分(日本時間8月4日午後5時48分)に始まって、同午前9時49分(同午後11時49分)に終わりました。

3日午後の状況説明で、スペースシャトル・プログラムの副マネージャのウェイン・ヘイルは「クルーは完全なプロ意識と信じられない程の冷静さを見せてくれた。我々は彼らがやってくれるだろうと考えていた通りに2カ所の詰め物は取り出された。彼らは、この難しい作業をまるで簡単なことのように行ったが、実はそんな簡単なことではなかった。これはクルーと作業計画を作成した地上のチームの貢献によるものである。我々は彼らを誇りに思う。」と述べました。

ロビンソンが今日取り除いた詰め物は薄くて、コーティングされたネクステル(Nextel)繊維です。この突き出ていた詰め物は、ディスカバリー号がISSとのドッキング前に、ISSの下側、およそ600フィート(約182m)の位置でゆっくりと宙返りした時に、ISS滞在クルーによって望遠レンズで撮影された写真で特定されました。

この船外活動中に、野口宇宙飛行士とロビンソンは、カナダアーム2(ISSのロボットアーム)の助けを受けながら、ISSの外側に予備部品の保管場所となる船外保管プラットフォームを取り付けました。また、野口宇宙飛行士は別の材料曝露実験装置(Materials ISS Experiment: MISSE)-5を取り付けました。これまで設置されていたものと同じ様に、MISSE-5は何カ月もの間、いろいろな材料のサンプルを厳しい宇宙環境に曝すことになります。

他の活動としては、ケリーはミッション・スペシャリストのチャールズ・カマーダと共に、ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)で修理試験が行われた耐熱タイルの検査を行いました。センサ付き検査用延長ブーム(Orbiter Boom Sensor System: OBSS)を使い、ふたりは、7月31日の1回目の船外活動時に、ロビンソンと野口宇宙飛行士によって修理された実験用の耐熱タイルを検査しました。

ISSコマンダーのセルゲイ・クリカレフとNASAサイエンスオフィサーのジョン・フィリップスは、機器と補給品をISSとスペースシャトルへ収納する作業を続けました。ディスカバリー号のコマンダーのアイリーン・コリンズは、シャトルシステムの運用を行うと共に、作業の監督を行いました。

また、ヘイルは、大気圏再突入時にディスカバリー号の熱防護システムに異常が起こらないか、まだ唯一はっきりしていない部分は、スペースシャトルのコマンダー席側の窓の下でふくらんでいる断熱材だと述べました。マネージャたちは、この断熱材が再突入時に問題を引き起こす懸念があるかどうかを判断するための材料とするための試験結果を確認するため、4日の朝に会議を行う予定です。

次回のSTS-114ミッションステータスレポートは8月4日朝、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-17.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年8月5日

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