2005年7月30日 フライトデイ(FD)5 第1回船外活動最終更新日:2005年7月31日 準備作業の遅れから予定より1時間程遅れて、日本時間7月30日午後6時46分(米国中部夏時間7月30日午前4時46分)、船外活動用宇宙服(EMU)が内部電源に切り替えられ、船外活動は開始しました。 次に、船外保管プラットフォーム2(ESP-2)を「クエスト」(ISSのエアロック)に取り付ける準備作業として、ESP-2の取り付け機構(ESPAD)のクエストへの取り付けと電力ケーブルの仮設を行いました。 その後、電力を供給するブレーカである遠隔電力制御モジュール(RPCM)の故障により停止していたコントロール・モーメント・ジャイロ-2(CMG-2)の電力配線の切り替えを行うとともに、故障していたGPSアンテナ1基の交換も行いました。 なお、作業が順調に進んだため当初第3回船外活動で行う予定だったクエスト外壁に設置されていた材料曝露実験装置(MISSE)2個の回収も行いました。 第1回船外活動は日本時間7月31日午前1時36分(米国中部夏時間7月30日午前11時36分)に終了しました。船外活動時間は6時間50分でした。ISSでの米露以外のクルーによる船外活動は、カナダ人、フランス人に次いで、日本人が加わりました。 また、NASAは帰還を1日延期し、8月8日とすると発表しました。 本日の野口宇宙飛行士野口宇宙飛行士は、熱防護システム修理試験では軽微なタイルの損傷を補修する液体糊を塗布するような装置で、ふたつのタイル試料の補修を行いました。また、ロビンソン宇宙飛行士が修理試験を行っている時は、工具を手渡すなど作業のサポートを行いました。 ESP-2取付準備作業では、ESP-2の電力ケーブルをディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)にある工具箱から取り出してクエスト上に仮設し、ロビンソン宇宙飛行士がESPADをクエストに取り付けるときには、設置位置への誘導を行いました。 また、故障していたGPSアンテナの交換を行うとともに、ディスカバリー号操縦席の窓際辺りのサーマルブランケットやエアロックハッチをデジタルカメラで撮影しました。 本日の野口宇宙飛行士の食事(予定)
出典:http://www.nasa.gov/pdf/121994main_menu_noguchi.pdf ウェイクアップコール STS-114のクルーは、日本時間30日午後0時43分(米国中部夏時間7月29日午後10時43分)に、「さんぽ(映画「となりのトトロ」オープニング曲)(英訳:Let's
go Walk)」で起床しました。これは、野口宇宙飛行士の子供も含むヒューストン日本語補修校(Japanese Language
Supplementary School of Houston)の小学1年生がコーラスで収録してくれたもので、宇宙を楽しく宇宙遊泳(Space
Walk)してください、という気持ちで歌ったものです。
写真提供:NASA
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