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STS-114 NASAステータスレポート #15

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米国中部夏時間2005年8月2日午後6時00分
日本時間2005年8月3日午前8時00分
ステータスレポート: STS-114-15

スペースシャトルのミッションマネージャは8月2日に、スペースシャトルの底面の耐熱タイルの間からはみ出している2カ所のタイルの隙間を埋める詰め物(gap fillers)を除去することを決定しました。ミッション・マネジメント・チーム(MMT)は、コマンダーのコックピットの外側で「ふくらんだ」断熱材についても議論した結果、大気圏に突入する時に、過熱する危険は全くないと結論づけました。技術者達は、大気中を高速で飛行する間に、この断熱材が剥がれて衝突する可能性があるかどうかの解析を続ける予定です。

ディスカバリー号のクルーは、8月3日の船外活動で行う詰め物の除去作業のために今日、十分な時間をかけて準備を行いました。国際宇宙ステーション(ISS)とスペースシャトル間での荷物の移送作業は、双方のクルーによって手際良く続けられました。

野口聡一宇宙飛行士とスティーブン・ロビンソンは、米国中部夏時間8月2日午前2時40分(日本時間8月2日午後4時40分)から1時間かけて、ミッション・スペシャリストのアンドリュー・トーマス、ウェンディー・ローレンス、およびパイロットのジェームス・ケリーと共に、船外活動の手順書の確認をしました。トーマスは、ローレンスとケリーが「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作する間、船内から船外活動クルーの作業のモニタと指示を行う予定です。

ロビンソンは、カナダアーム2の先端に乗って、ディスカバリー号の船首の底面へ向かい、手か鉗子で突き出ている詰め物をゆっくり引き抜くか、または、弓のこで切り取る作業を行う予定です。

この手順書の確認の後に、ローレンスとケリーは、DOUG(Dynamic Onboard Ubiquitous Graphics)と呼ばれるソフトウェアを用いて、ロボットアーム操作のコンピュータ訓練に45分間費やしました。一方、船外活動クルーとトーマスは、他の方法がうまくいかない場合に備えて、弓のこを組み立てる作業を行いました。

同8月2日午前7時40分(同8月2日午後9時40分)、ローレンスとケリーはカナダアーム2を使用して、船外保管プラットフォーム2(External Stowage Platform: ESP-2)をディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)から取り出しました。野口宇宙飛行士とロビンソンは7月30日に実施した第1回目の船外活動でESP-2の取り付け機構を設置しました。そして、その取り付け機構へESP-2自体を取り付ける作業が、8月3日の船外活動中に行われることになっています。

昼食の後に、野口宇宙飛行士、ロビンソン、およびトーマスは、船外活動用の工具の設定作業に取り組みました。彼らのその日の作業の終わり頃には、ディスカバリー号のコマンダーのアイリーン・コリンズ、ISS滞在クルーでコマンダーのセルゲイ・クリカレフ、およびNASAサイエンス・オフィサーのジョン・フィリップスを含む9人全てのクルー全てが、船外活動の打ち合わせをしました。

船外活動クルーは、スペースシャトルの船内気圧を10.2psi(約0.7気圧)に下げるために、ディスカバリー号とISS間のハッチが閉じられる約1時間前の、同8月2日午前10時50分頃(同8月3日午前0時50分頃)に純酸素の呼吸(プリブリーズ)を始めました。このプリフリーズと船内の減圧は、船外活動中のクルーの血流の中に、窒素の泡が形成される可能性を減らすために、船外活動クルーの血中の窒素量を減少させることを目的としています。8月3日の船外活動は、同午前3時14分頃(同午後5時14分頃)に始まる予定です。

8月2日の作業が終わる頃に、クルーはジョージ・ブッシュ大統領から電話を受けました。 大統領は、このミッションにおいてリスクを冒すことについて、クルーに感謝すると共に、残された任務の幸運を祈りました。

次回 STS-114ミッションステータスレポートは8月3日午前、または新規イベントがあれば発行する予定です。

出典:http://www.nasa.gov/returntoflight/news/STS-114-15.html

*併記の無い限り日時はすべて米国日時とします。

最終更新日:2005年8月3日

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