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2005年8月7日 フライトデイ(FD)13 帰還準備

最終更新日:2005年8月8日

STS-114のクルーは、帰還に向けて各種点検を行いました。
日本時間8月7日午後1時~2時(米国中部夏時間8月6日午後11時~午前0時)頃に姿勢制御システム(Reaction Control System: RCS)の試験噴射を行い正常であることを確認しました。

また、ディスカバリー号のフライトデッキに集まったクルー全員は、同8月7日午後5時5分(同8月6日午前3時5分)頃から米国メディアのレポーターたちと質疑応答を行いました。

軌道離脱後の主要イベントを以下に示します。

軌道離脱以降の主要イベント(計画)
イベント
時刻
(日本時間)
緯度
経度
高度
(km)
速度
(km/h)
追跡データ中継衛星(TDRS)捕捉
8月8日
午後4時36分
北緯17度34分 東経88度44分
351.5
27,759.8
軌道離脱噴射
午後4時40分 北緯5度7分 東経98度5分
351.1
27,759.8
大気圏突入(空力加熱の始まり)
午後5時15分 南緯34度11分 西経119度11分
121.6
27,320.9
マッハ2.5を下回る
午後5時40分 北緯28度3分 西経80度52分
25.3
2,743.1
マッハ1を下回る
午後5時43分 北緯28度36分 西経80度43分
14.3
987.5
滑走路に向けて旋回開始 午後5時43分 北緯28度43分 西経80度41分
10.3
877.8
着陸
午後5時47分

ディスカバリー号は、同8月8日午後5時47分(同8月8日午前3時47分)にフロリダ州ケネディ宇宙センターに着陸する予定です。

本日の野口宇宙飛行士

野口宇宙飛行士は、他のクルーとともに、ミッション中に使用していた機材の後片付けを行いました。

なお、同8月7日午後2時15分(同8月7日午前0時15分)頃、野口宇宙飛行士の映像が届きました。野球のボールを投げたり、折り紙や綾取り、キーボードを弾く姿が映し出されました。そして、以下のメッセージを述べました。

映像。クリックして再生
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「日本のみなさんこんにちは。ディスカバリー号から野口がお伝えしました。
今は、日本は夏休みですよね。特に、日本の子どもたちに将来夏休みでどんな遊びができるのかなっていうのをちょっと考えてもらいたくてこういうビデオを作ってみました。
夏休み、まだ続きますけれども、宇宙のこと、それから皆さんの未来のこと、自分の持っている夢のことを考えて楽しく過ごしてください。
JAXAでもいろいろ夏休みの間、楽しいイベントがありますけれども、今年は日本でロケットの実験が始まってちょうど50年にあたります。今回僕はこのモデルロケットじゃないんですけどね、本物のロケットなのですけども、50年前に打ち上げられたロケットをお借りして国際宇宙ステーションに持ち込みました。大きな夢っていうのは実現するまでにすごく長い時間がかかることがあります。このロケットも50年前に始めて打ち上げられてから、ずいぶん長い時間をかけてついに宇宙ステーションまで来たわけですけども、皆さんの夢も長い時間をかけていつか実現するように祈っています。
それでは近い将来、皆さんと直接日本でお話できることを楽しみにしています。さようなら。」

また、トーマス宇宙飛行士とともに、同8月7日午後10時27分(同8月6日午前8時27分)頃、Kuバンドアンテナを収納しました。

本日の野口宇宙飛行士の食事(予定)

朝食 昼食 夕食
乾燥洋なし(IM)
お吸い物(FF)
ブランチェックス(シリアル)(R)
ホワイトチョコストロベリー(FF)
オレンジ-マンゴ・ドリンク(B)
ココア(B)
ビーフストロガノフ&パスタ(R)
ラーメン(FF)
シーフードチャウダー(R)
アーモンド(NF)
レモンティー(B)
照り焼きチキン(R)
カレー(FF)
白飯(FF)
トルティーヤ(FF)
タピオカプリン(T)
パイナップル・ドリンク(B)
抹茶(砂糖入り)(FF)

出典:http://www.nasa.gov/pdf/121994main_menu_noguchi.pdf
I:放射線照射殺菌済み IM:半乾燥状態 R:(温)水を加えて調理する NF:自然状態でパック B:飲み物 FF:生鮮 T:加熱処理

ウェイクアップコール

STS-114のクルーは、日本時間8月7日午前9時39分(米国中部夏時間8月6日午後7時39分)に、SMAPの「世界に一つだけの花(英訳:The One and Only Flower in the World )」で起床しました。この曲は野口宇宙飛行士に送られたものです。
野口宇宙飛行士は、「私はこの歌が好きです。日本ではとても人気がある世界平和を歌った歌です。国際宇宙ステーションは国際的な友情の最も素晴らしい例です。日本、オーストラリアや世界中の皆様へ、ミッション中の多大なる支援に感謝します。もうすぐ皆様に会えることを楽しみにしています。」と答えました。

*1 ウェイクアップコール
このウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。

 

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写真提供:NASA
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