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STS-114ミッションとは ミッション内容やスケジュール、船外活動についてお伝えします。
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STS-114の目的

2003年2月のスペースシャトル「コロンビア号」の事故以降、スペースシャトルはその飛行を中断してきました。国際宇宙ステーション(ISS)の建設も中断し、ISS長期滞在クルーの交代や物資の補給はロシアの宇宙船のみで行ってきました。そのような中、事故の原因が調査され、より安全なスペースシャトルの飛行を目指して、さまざまな取り組みが行われています。

STS-114ミッションでは、ISSの組み立てが再開され、ISSの姿勢をコントロールしている装置の交換や部品の組立てを行うとともに、現在2名の宇宙飛行士が滞在しているISSに、食糧・消耗品などの物資を補給します。このISSの組立てに野口聡一宇宙飛行士が取り組み、船外活動を行います。

ISS計画に、スペースシャトルの復活は欠かせません。今回のミッションは、飛行再開第1号として、スペースシャトルの飛行をより安全にするために開発されたさまざまな技術や手法を確認するための試験飛行でもあり、ISSの建設再開の第一歩となります。

NASAロゴマーク

STS-114 NASAロゴマーク
画像提供:NASA.JAXA

STS-114ミッションのNASAロゴマークは、スペースシャトル飛行再開を示し、STS-107コロンビア号のクルーを偲んでデザインされました。

青いスペースシャトルはコロンビア号を意味し、その中にはクルーを偲んで7つの星のハト座が描かれています。夜の地球を背景にして、青い軌道は、EVAクルーと共に、ISSを表わします。

軌道上の赤い丸は、本ミッションおよびISS計画に参加する日本の寄与を表し、野口宇宙飛行士の"O"にかけています。

スペースシャトルから伸びるグラデーションは、このミッションの幅広い挑戦を表します。

JAXAロゴマーク

STS-114 JAXAロゴマーク

STS-114ミッションのJAXAロゴマークは、ロゴマークには珍しい、印象的な五角形のアウトラインになっています。これは、日本で5人目にスペースシャトルに搭乗する宇宙飛行士である野口宇宙飛行士を象徴しています。また、アウトラインの5色は、ISS計画を協力して推進している、アメリカ、ロシア、カナダ、ヨーロッパ、そして日本の5極も表したものです。

スペースシャトル「コロンビア号」事故後、初めての飛行再開ミッションとなるSTS-114。この重要なミッションへかける意気込みを、「Return to Flight」の文字と、国際宇宙ステーションから軌跡を描いて帰還するスペースシャトルの図で、表現しています。

大きく配置された船外活動服姿の宇宙飛行士は、ミッション・スペシャリストとして船外活動を担当する野口宇宙飛行士の役割を表しています。宇宙飛行士が右手を振っているデザインは、国民の皆様の応援に感謝する気持ちと、親しみの持てる宇宙をイメージしたものです。

キャッチフレーズ 「翔べ!きぼうの未来圏へ」

野口聡一宇宙飛行士がSTS-114ミッションを通じて伝えたいメッセージは、「翔べ!きぼうの未来圏へ」です。キャッチフレーズの中の「未来圏」という言葉は、宮沢賢治の「春と修羅」第4集からの引用です。

このキャッチフレーズは、野口宇宙飛行士の初めてのフライトに向けての意気込みを表しています。STS-114ミッションは、国際宇宙ステーションの建設再開に重要な役割を果たし、日本が命運をかける「きぼう」日本実験棟の打上げへと繋がっています。そして、将来的に私たちの未来の暮らしの向上に役立つとともに、人類が、まだ見ぬ未知の空間「未来圏」へ踏み出す第一歩となる、という思いが込められています。

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